日本で最も花形人生のスタートを切れる可能性の高い東京大学を卒業した福原がファーストキャリアに選んだ会社は、社員数2人の名もなきリサイクル事業を行っている会社。
入社する会社を決めること。社会に出ることを眼前に控えた人ならば誰もがすることですが、この決断は自分の社会人生活を基礎づけるという重大な意味を持ちます。だからこそ、この決断は極めて難しい。そこで今回は、パーツワンでの長期インターン経験を経てパーツワンへの入社を決意して今に至る入社4年目の福原亜門さんにパーツワンでインターンを始めたばかりの私(坂井)がお話を伺いました。亜門さんが大学生の時にどのようなことを考え、何を経験して、入社を決意したのか、本人にインタビューしました。
坂井 今日は入社4年目になる亜門さんがなぜ株式会社パーツワンに入社することを決めたのかをインタビューさせていただきます!よろしくお願いします!
福原 よろしくお願いします(笑)。
坂井 早速ですが、亜門さんがパーツワンに出会った経緯を教えて下さい。
福原 はい、僕がパーツワンに出会ったのは大学3年生の合同説明会です。僕は経済学部に在籍していまして、周りの人は銀行を志望している人が多かったです。自分もそういう業界に行くのかなと思っていましたので、そのイメージからは想像もつかないような業界でインターンすることになりました(笑)。
坂井 志望業界ではなかったんですね。自動車の中古パーツを通じたリサイクルという業界には全く興味がなかったにもかかわらず、なぜパーツワンでインターンを始めたんですか?
福原 元々どこかのサマーインターンには行こうと思っていましたが、大手のサマーインターンは選考で落ちてしまい、自分の実力不足を感じていました。そんなときにパーツワンに出会い、とりあえず短期インターンに参加してみました。そこで長倉社長の話を聞いていくうちに、マーケティングに興味を抱くようになり、ここなら自分の実力を伸ばせるのではないかと考えて、長期インターンをしようと思いました。
坂井 確かにパーツワンで働いていると高いレベルの仕事が求められるので実力があがる感覚はありますね。マーケティングにはどうして興味が湧いたのでしょうか?
福原 当時は現在パーツワンが長期インターンの選考でやっているマーケティング講座を短期インターンの中でやっていたんです。長倉社長の講義を聞いて、普段考えないような観点から身の回りにあるものをみることでマーケティングが身近なものに感じられて、マーケティングに興味を抱くようになりました。そこから、マーケティングに力を入れているパーツワンへの興味も強くなりました。
坂井 マーケティング講座面白いですよね!僕も何気ないものの中にもマーケティングが溢れていることを知ってマーケティング講座でマーケティングに興味を抱いたのでお気持ち凄くわかります。
長期インターンを始めた当初はどんなことを思って働いてたんですか?
福原 入社する可能性はあるのかなと思っていましたが、今の自分ではどこの会社にも受からないと思っていましたので、入ってからどう仕事ができるようになるかというよりは、就活の実力が身についたらいいなと思っていました。
坂井 どこも受からないと思ってたなんてイメージがつかないですね。当時、身に付けたいと思っていた就活の実力というのは具体的にどういうことですか?
福原 面接で何か言えることが増えたり、グループディスカッションで今の段階より深く考えられるようになったりとか、ですかね。
坂井 そうだったんですね。ちょうど就活の話なのでお伺いしたいのですが、亜門さんの就活の軸はなんでしょうか?
福原 自分のできる仕事の量や1つの仕事のクオリティ、それが上がるかどうかですね。どんな会社に入ったところで自分の実力は一緒なので、入ってから自分が仕事できるようになる会社がいいなと思うようになりました。とはいえ、最初からそう思っていたわけではなく、サマーインターンなどを通じてそう思うようになりました。
坂井 サマーインターンで変わったんですね!それまでの軸はなんだったのですか?
福原 そもそも就活の軸という言葉を就活するまでは聞いたことがなかったし、考えてもいませんでした。経済学部だから経済系の仕事へ行くのかな、というなんとなくの想定があるくらいですね。
坂井 では学生時代からやりたいことがあったわけではなかったんですね。
福原 そうですね。
坂井 パーツワンは大きく言えば環境系の会社だと思います。例えば、僕は元々環境系の会社で働きたいという思いがあったからパーツワンが就職先の候補になったのですが、亜門さんは他の環境系の会社は就活で見ましたか?
福原 元々、環境系の会社に入ろうと思っていたわけではなかったので、見てないです。小学生の頃は地球環境問題に興味があって、その問題について調べて全校集会で発表したことはありましたが、それ以来全く考えたことはなく、パーツワンに入ってからそう言えばこんなことを小学生の時に思っていたなと思い出した程度です。
坂井 では環境系に絞らず、色んな会社をみていたわけですね。就活を通して説明会には何社ほど参加されたんですか?
福原 10社から20社くらいです。
坂井 そんなに多くないですよね?不安でたくさん説明会に参加した人もいる中で、その数で大丈夫だと思えたのはなぜでしょうか?
福原 数を打たずとも、自分がどんな仕事をしていくのかが見えて、「ここがいい」と思える会社に出会えたならそれでいいと思っていました。どんなことをするのかイメージがつかない会社よりもインターンなどを通じて自分がやる仕事がわかっている方が、働いていく上で面白いんじゃないかと思っていたので、たくさん受けることはしませんでした。
坂井 イメージが湧くかどうかが亜門さんにとって大切だったんですね。パーツワンに出会ってからも説明会は行きましたか?
福原 それは行きました。他の人であった例として、どこかで長期インターンやりながら、本命の会社に選考を受けるという人もいましたが、パーツワンでインターンを6か月やっていても自分の実力が伸び切ったという感じはしませんでしたし、まだまだ伸びるなと思ったので、他の会社を探すことに時間を割くよりは今いいと思っている環境でやる方が効果的だと思いました。
坂井 そう考えられるのは凄いですね、僕だったらそんな心境でも他の会社を結構見に行ってしまうと思います。もっといろんな会社を見ておけばよかった、と後悔するんじゃないかとは思いませんでしたか?
福原 逆に行かなかったら後悔するだろうなという気持ちがあったので、そうは考えませんでした。
坂井 え、パーツワンに行かなかったら、ですか?
福原 はい。半年経って出来ることや任される仕事が増える中で、「あのまま続けていればもっと自分の実力がついただろうな」ときっと思うだろうなと感じました。それに、半年も働いていたので他の会社を見てもここまで深く知ることは出来ないだろうと感じて、ここで働き続けることが自分にとって最も魅力的でした。
坂井 なるほど!その考え方は僕にはなかったです。しつこく聞いて申し訳ないのですが、今はまだ出会っていないだけでもっと理想の会社に出会える可能性があるとは思いませんでしたか?
福原 確かにそう考える人もいると思いますが、世の中にある会社全てに出会うというのは不可能なことですし、相対的にどちらが良いかということよりも、自分の中に絶対的な満足度があるかどうかが大事だと思います。だから他の会社を探すくらいならば、ここでの仕事に力を入れて更に実力を高めていこうと考えていました。
坂井 絶対的な満足度!なるほど!確かにそうですね!普通ならば多くの会社を比べてその中の一番を探してしまいがちですが、それより自分がそこをいいと思えるかどうかが大事だなって亜門さんの話を聞いて納得しました。
—後半へ続く—
『インタビュアー坂井による前半の振り返り』
私がインタビューを通じて一番印象に残ったことは、選考を受けている会社に対して絶対的な満足度があるかどうかが大事だという話です。僕に限らず多くの大学生は、多くの会社を比較する中で一番いいと思った会社へ行くことを決めると思います。そうではなく絶対的な満足度があるかで亜門さんが行く会社を決められたのは、亜門さんが己のことを理解しているからだと僕は考えました。一緒に働いていて思うことですが、亜門さんは迷いません。自分がどう考えるのかというのがすぐに出てきます。自分が何を感じているのか、自分はどんな環境ならば満足できるのか、こういった自己分析が明確にできていると会社選びでも迷わずに済むのだと思います。