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【パーツワン内定者より】私の「ひねくれ就活物語」~後編~

2020.08.26

その後の就活で学んだこと

私は冬のインターンでパーツワンから内々定をいただきましたが、大企業とベンチャー企業(中小企業)両方を見ていましたので、自分の興味やまだ就活をやり切りたいという思いから就活を続けていました。
 
その後は、パーツワンという企業を基準の一つにして、様々な選考に参加し、仕事や働くということについて考え、自分のことを見つめなおす期間になりました。
 
まず、楽にお金はもらえないということを思い知りました。基本的に社会は厳しいし辛い事はあるようです。理想や、やりたいことという側面だけで何かを決断するにはあまりにも未知数な世界だと悟りました。当たり前かもしれませんが、大切な気づきでした。
 
そして、ワークライフバランスという言葉の割に、ワークに時間の天秤が傾きすぎだと感じました。大体1年で約250日は働きますし、「人生100年時代」なんて言われていますから、そもそも時間的バランスが悪いのです。結果、仕事をどう楽しむかという考え方とその考えがある環境が大切だということを就活で感じました。
 
どちらかといえばプライベートを優先させたいと思っていた私にとって、この視点は企業選びに大きな影響を及ぼしましたし、パーツワンには「働くこと」を楽しむ環境があると強く感じました。
 
就活エージェントを利用して感じたこともあります。例えば、こんな会話がありました。
 
「ガクチカに少し話を足したり、数字とか足したりして成果を分かりやすくしようか。」
 
「ですが、私はそういう目に見えて誰にでも分かる成果は出していません。」
 
「うん。皆そんなもんだからさ、数字つくったり後付けでも足しちゃおう。岡本君、魅せ方が社会では大切なんだ。」
 
事もなげに言われましたが、強烈な違和感で聞き流せませんでした。この人が本気で私をサポートしてくれたのも分かりますし、社会とはそういう側面も多くあるのでしょう…しかし、あまりにもサラッと「皆やってるし、嘘をつけばいい」と言われたのが少し怖かったのです。
 
就活中には業務の取り組み方や会社の方針はよく聞きますが、社会とはなにか、社会人っていったい学生とどう違うの?ということを聞けたことはあまりありませんでした。それでも、漠然と嘘つく大人はカッコ悪いと思いますよね。街に汚れた大人にはなりたくありません。
やはり、人間として尊敬できるかという基準は捨てたくないですね。
 

苦悩

色々書きましたが、体裁を恐れずに言うのなら、私が一番苦悩したことは「全員がやりたいことがあるわけない!」ということです。面白おかしく生きる大人になりたい、というのはあっても、こんな仕事がしたい、ということはありませんでした。
 
そんな中でも、就活の中で友人は夢に向かっている。また、ある企業に絶対入りたいと頑張る友人もいる…正直私はそんな風に思ったことがなく、そこまで真剣になれることが羨ましかったです。
 
私は小さな頃から、将来を想像しても「いい家庭を築きたいなぁ」と浮かぶのは家庭の映像ばかりです。ただ毎日をのんびり楽しく過ごすのも最高だ、と思っています。「夢は…いいお嫁さんになることです!」と言うアイドルにも共感します。
 
働く覚悟がない、社会は甘くない。そう思う方もいらっしゃるでしょう。確かに、社会に出る覚悟が出来ているとは言えません。しかし、社会に出たことがない人がどう覚悟を決めるのでしょう。私は、「自分の決めたことを信じること」が大切ではないかと思います。
 

開き直りと企業を見る際の着眼点

そんなある日、私は「ゆっくり楽しく過ごす」も十分やりたいことだ、と気づきました。いや、開き直りだったのかもしれません。そして考えます…生活保護の生活はゆっくり楽しくとは言い難い…からやっぱり働こう。じゃあ、楽しく働くってどういうこと?人間関係・環境・お金…と、働くことをゆったり生活のための「手段」に置き換えました。 
最終的に私は環境と人に重きを置きました。楽しく働くことを考えるにはそれが大切だと思ったからです。
 
やりたいことが現段階でうやむやな私は、これから働く中でやりたいことが変わっていくでしょう。だからこそ、ここでなら、ここの人たちとだからやりたいという場所を見つけるべきだと感じました。それが環境と人です。
 
これはパーツワンが人間性を大切にするのと似ている気がします。その企業に入って何ができるのかというよりも何かにトライし、変えていける。また、人それぞれを尊重する環境があることの方が大切だと考えたのです。この考え方は自分の中で就活を肩肘張るものではないと気づかせてくれました。
 
「大人は楽しい。」そう子どもに言える大人になる事が私の働く一つの目標です。

 

納得できる決断

さて、私の就活はコロナ蔓延時という例年とは一風変わった就活でしたが、個人的に良い側面と悪い側面がありました。
 
良い面は、「地方から出ずに様々な企業と関われたこと」です。結果、新たに企業を見るポイントが増えました。
悪い面は実際の企業を訪問できないため、「雰囲気や働く環境が見えないこと」ですね。
 
これは皆さんの年でも同じことが言えるのかもしれません。
就活の終盤で自分が入社する企業を選ぶ際に「納得」できなかったのは、企業訪問がほぼできず、人事以外の人もあまり見られなかったために起きる、一緒に働く人と働く環境が未知であるという大きな不安材料でした。また、その不安は入社後の自分への言い逃れになりうるとも思いました。分からなかったんだからしょうがない、と。
 
そう考えた際、自分で見て、経験して、自分の体や脳が一番刺激を受けた企業…そして時間をかけてお互いを知り、すれ違いがあれば懇切丁寧に納得するまで何度でも話し合ってくれた企業…それがパーツワンでした。
 
結果、パーツワンに入社する決め手になったのは、考え方や人を尊重する環境、そしてその考えに賛同し、実行する人たちがいるからです。自分で見たパーツワンには、働く楽しさを一緒に考え、苦悩も気遣いと論理的思考を持って乗り越えていく環境がありました。
 
私もこのパーツワンの一員として輪の中に入って彼らと尊重しあいながら、働くとは何か、社会人とは何かを見つけていきたいとふと考えてしまう場所だと感じたのです。例えば、パーツワンの論理的思考力と気遣いの共存を推し進めて、働きやすい環境を作っていくことが、今私のしてみたいことです。
 
また、前述したような自分の考え方…いい父親になるために働くことやのんびり面白おかしく生きていたいという思いをパーツワンは笑わず、自分の言葉で説明すれば否定もせず受け入れて応援してくれました。ちゃんと時間をかけて自分の考えを伝えられてちゃんと認められた、尊重してもらえたという思いがどの企業よりもあったのです。
 
全部自分で体験して、一緒に働く人たちと関わって、自分で考えて「納得」できた決断に迷いはありませんでした。百聞は一見に如かず、ですね。
 
これが私の納得できる決断です。
そして、「自分の納得感を信じた選択はやはり間違いではなかった。」と数年後言えるように前を向いて行くのだ、という覚悟です。
 
【ライター紹介】
岡本崇志 1997年生まれ、愛知県出身。金沢大学国際学類を卒業予定。
2019年に株式会社パーツワンのIgnite Weekへ参加し、2021年度からパーツワンに入社予定。趣味はアニメや映画の鑑賞、お風呂に入ること。ほぼ毎日昼寝をしている。

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