インターン。大学生になれば誰もが耳にしたことある言葉だろう。今日、インターンが大学生にとってどのような立ち位置になったかあいまいになってきている。今回はパーツワンで長期インターンをスタートして10ヶ月経つ東京大学文学部4年の児玉丈爾にお話を伺う。ジョージ(ニックネーム)はインターン生の中で初の海外出張に行った経験がある。インターンでは異例なケースだと思うが、パーツワンのインターンではどんなことをしているのか本人にインタビューしてみた。
橋本 ジョージは2018年10月にうちへジョインしてくれたよね?当時パーツワンはどのように知って、なんで応募してくれようと思ったの?
児玉 まず、大学2年時に1年間、キルギスという国に留学で行っており、現地で見た日本車があまりにも多いことに驚いたので、日本に帰ってきてからも1年間ぐらいは自動車業界や中古車のマーケットがどのような構造をしているのか調べていました。
日本にいると国産車がたくさん走っていることに何の疑問もなく過ごしていますが、異国の地でそれだけ日本車が走っている、それも中古車が多いことに私の常識を疑ったぐらいです(笑)
橋本 キルギスってあまり聞かない国だけど、そんなに日本車が多く走ってるんだ?
児玉 キルギスに日本の中古車が多い理由は主に4つかなと思っています。1.国産自動車メーカーがない 2.日本のメーカー系販売会社が進出していない 3.パキンスタン人のバイヤーが存在し、日本から世界各地に輸出している 4.現在は規制されてるが、右ハンドル車も多く輸入されていた、からですね。
橋本 新車と中古車の違いって素人から見ると車の状態が綺麗か汚れているかの違いだと思うけど、ジョージにとってそれはどう変わるの?
児玉 新車の取引はメーカーが直接販売する権利を持っている一方で、中古車の取引はメーカー系列のディーラーが販売することもあれば、中古車販売を商材とした民間企業もありますし、何なら個人間での取引も可能です。つまり、プレーヤーの介入が多いマーケットなので、予想不能な状況になることが新車市場との大きな違いだと思っています。
自分がインターンをする上で、中古車を単純に販売している企業には興味がなく、何か新しい切り口でアプローチしていたり、リサイクルに通ずる事業をしている会社をインターンサイトで探していました。あとは、中古車業界の理解を深めることですね。なので、インターンを斡旋するサイトの検索キーワードには中古や輸出などそれっぽい事業にヒットしそうな内容でずっとパソコンをカタカタしていましたね(笑)
橋本 じゃあその中でパーツワンだけが検索にヒットして見つかったんだね。
児玉 いいえ、もう一社だけ車を輸出をしている企業が見つかりましたが、私がインターンをしようと思っていたタイミングでは募集をしていなかったのです。パーツワンをインターンサイトで見つけたら、HPに移って、企業研究はさせてもらいました。
橋本 珍しいね。一般的にはインターンサイトの情報を理解した上で応募しようと思うけど、何でわざわざHPを調べようと思ったの?
児玉 インターンサイトですと、必ずしも企業の情報が最新ではない可能性があると考えています。HPであれば企業の情報の大元になるので、念のためと思って調べました。この習慣は私が文学部ということにも繋がってくると思います。歴史学を勉強する際に必ず新しい文献などで最新の情報に触れないと微々たるものでもズレが発生するからです。例えば、学校の教科書に載っている内容と専門家が集う学会の取り扱う内容では鮮度は違いますよね。この習慣は仕事をする中でも活きていると感じることもあります。
橋本 パーツワンには最初どんな印象を持った?
児玉 スマートな印象を持ちましたね。私が抱いていたこの業界のイメージは古いというか、年齢の高い層が働いているイメージだったので、パーツワンのトップページに挙がっているような大学生も混じった若い層だけで働いていることにスマートさを感じましたし、あと使われている言葉にもベンチャーというか勢いある雰囲気を感じましたので、スマートな印象を持ちました。また、働いているインターン生や社員を見ても私と近い年齢層が働いているので、自分の中でやりにくそうだなという雰囲気はなかったです。
橋本 ジョージの場合、パーツワンの選考フローはスムーズにパスしたわけではなく、最後の選考プレゼンでは再試を受けることにもなったけど一貫して選考の取り組みに感じたことはあった?
児玉 選考に取り組むにあたって、必要なことは事前に言われていましたけど、それをどこまで完璧にできるようにするかが選考を受ける者として企業から見られていたのではないかと考えていましたので、最後の選考プレゼンで再試になった時は、自分の弱さを改めて認識する機会になりました。今までの自分は詰めに甘く、それが最後に顕著に出てしまったと…ただ、そのような状況でもパーツワンから再試のチャンスを頂けたので、この人たちの期待を裏切りたくないと思って頑張れました。
橋本 パーツワンの選考って誰でも一回で合格するわけではなくて、再試になることはあるんだけど大体の人はそこで諦めるんだよね。諦める人と諦めない人の差って何だろう。
児玉 自分としては、パーツワンを見つけたタイミングや関心度について縁を感じたことが大きかったです。今までの人生でも縁は大事にしてきたのでここで諦めたくなったことと再試になったことで数日の時間が猶予されたので、その時間でじっくり長期インターンやパーツワンについて見つめ直す機会にできました。もう一度プレゼンの構成を考え直せることが大事ですかね。私の場合は、プレゼンに自信を持てる内容や根拠を詰めることができたので、勢いを取り戻した感覚はありました。もしかすると、諦めてしまった人の中にももう少し自分の考えを抽出できたら合格できるような所まで行けたかもしれませんね。
橋本 無事合格も決まって長期インターンの日々が始まるわけなんだけど、最初に戸惑いはあった?今までアルバイト以外で社会で働いたこともないと不安に思ったこともあるのかなと思うんだけど。
児玉 パーツワンのインターンでは最初に経理からスタートすると聞いていましたが、私の場合、適性も考えてくれたこともあったかセールスエンジニア(お客様対応)からスタートしました。企業って組織がかっちりしているイメージがあったので、相手によって柔軟に対応できることは驚きましたね。結果として、経理は今でもやってないですけど、自分の適性としてはセールスエンジニアをやっている方が仕事を楽しみつつ、着実にステップアップできた手応えは感じています。
—後半へ続く—
『インタビュアー橋本による前半の振り返り』
ジョージは選考フローの中で遅刻して来たり、準備不足で最終選考に臨むなど本人の弱さがそのまま選考でも出ていました。パーツワンでは、ただ能力が高い人を採用するわけではなく、短期間の選考中でも変化を見せてくれるのかをポイントとしています。特にできなかったことができるようになる。今まで無かった考えを自分の中に取り入れ、新しい考えに基づいて行動できるようになる。インターン生や新卒メンバーは現状よりも可能性を大切にしています。仕事を通じて実感することは、初めて体験することはできなくて当たり前です。重要なことは、できないことをどうやってできるようにするのか。自分で考えて、取り組むことが大事です。その視点で私は学生と接するようにしています。